白銀の世界に快適にシュプールを刻むウィンタースポーツ。スキーはその中でも王様といえます。スキーの歴史は古いので、現在のように交通機関が発達していなかった時代の人たちは、大荷物を背負って夜行列車などで雪国へと向かっていました。宿も多くは民宿で、雑誌などで仕入れた情報をもとに電話や、時には手紙を出して予約を取っていたようです。
でもそんなことは昔の話。今の私たちにはスキーツアーという強い味方があります。マイカー個人旅行派の人の中には、行動が制約されるという間違った印象を抱いている方も多いのですが、そんなことはありません。たしかに団体行動のスキーツアーがあることは事実ですが、それらの多くはガイド付きのバックカントリー系のものや、スクール主催の合宿などに限られます。
旅行会社店頭のパンフレットなどで募集されているものは、それとは違い、かなり自由度の高いものなのです。パンフレットを見てみると、往復のバスや鉄道などの交通機関、宿泊施設、そしてリフト券がセットになっているのがわかります。それだけでなく宿泊施設も、多くの写真付き資料の中から好みの場所を選べるようになっていたり、バスの座席グレードの選択ができるものもあります。参加者はそれらのものから目的や予算に合ったものを組み合わせて申し込むわけです。
そして目的地でバスを降りたら解散、そこから先は完全に自由行動です。バスツアー参加を躊躇される方の中には、他の人とレベルが違うことや、一人での参加が気が引ける、と考える方もいらっしゃいます。でも心配はありません。上述のように、交通機関だけ一緒の行動になるだけですので、実質個人旅行と同じなのです。
目的地で独自にスクールに入ることや、ガイドツアーに参加することも可能です。しかも個人旅行より格安で、クーポンなど特典も盛りだくさん。この冬ぜひ体験してみて下さい。